2017年3月29日水曜日

原優子縫いぐるみ作品展 「ある春の森で。」

こんにちは、スタッフの二宮です。

原優子縫いぐるみ作品展 「ある春の森で。」始まっています。




原優子さんは、フリーランスの縫いぐるみデザイナー。
オリジナル縫いぐるみの制作・販売の他、
映画や絵本のキャラクターの立体化なども手掛けています。
毎年、桜の咲きはじめるこの季節にタンバリンギャラリーにて個展を開催しており、
4回目の今年は、「ある春の森で。」というタイトルで、
ギャラリーが春の森へと変化しています。










春を待つイタチたち、ふたごのバンビ、凛としたユニコーン、
ミモザの花畑を駆け抜ける柴犬、
貴婦人のようなラベンダー色したクマ、、

原さんの制作する縫いぐるみには、
ちょっとした表情や体のうごき、首の傾け方や体の角度から、
今にも動き出しそうで、物語の瞬間を感じることができます。

布の選び方から、縫製の方法、型紙の作り方など、
すべてご自身の経験によるやり方で考えられており、
人形の場合は、顔に縫い目がくると、傷があるように見えてかわいそうなので、
縫い目をよけた工夫などが施されています。






「旅先のアンティークやさんで買った布とかは、
 もう二度と同じものを手に入れられないから、
 そのときにしか作れないものが出来上がるんです。
 ああー、もうちょっと買っておけば良かったなあ〜って
 いつも思うんですけど。笑。」

縫いぐるみとの出会いは、一期一会だと思います。
初日もオープン直後から、多くのお客様がいらして、
ひとつひとつじっくり見ながら、自分のお気に入りの子を探していかれていました。

原さんの作る縫いぐるみには、かわいい、というのはもちろんのこと、
そのなかに、ぎゅっと詰まったいとおしさがあります。
原さんに縫いぐるみに関するお話をお聞きすると、
いつもとっても嬉しそうに楽しそうに、そのエピソードや
ポイントのお話を聞かせてくれるので、
原さんの愛情がぎゅっと詰まっているのだと思います。
そうして丁寧に作られたものは、
きっと誰かの一生の宝ものになっていくんだろうなあと想像するだけで、
嬉しくなります。





今回は、原さんがデザインを手掛けられた、まもなく販売となるベビー用品の
お披露目もあります。オーガニックコットンを使用した、
やわらかい手ざわり、やさしい色使いに、思わず頬がゆるゆるになります。




4/1(土)に開催のワークショップは、
定員に達したため募集は締め切られているのですが、
4枚の布を縫い合わせて2時間でこんなにかわいいウサギが作れるなんて、、
その行程まで丁寧に考えられていて、驚きの連続です。






さて、ギャラリー奥のスペースには、くまのぬいぐるみと、
くまの帽子がお待ちしてますので、ぜひくまになって写真撮影してみてください。

原さんは平日は出たり入ったり、
土日は終日在廊の予定です。

ギャラリーには草花の香りが満ちていて、
ほんとに森にいるような気持ちになります。
ぜひお散歩がてらいらしてください。

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「ある春の森で。」
2017/03/28(火)~04/02(日)・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

NEXT EXHIBITION>>
2017/04/04(火)~04/09(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

✳︎オープニングパーティー 4月4日(火)18:00~20:00

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2017年3月22日水曜日

Group exhibition「plasma」

こんにちは、スタッフの二宮です。

Group exhibition「plasma」始まっています。




"一拍おいて振り返る、今とおり過ぎたものはなんなのか。"

作品がどこにどうあることが決まらないのか決めないのか、
宙を漂う作家を集めました。
物質の第4の状態であるプラズマのように、
この私たちの状態にも名前がつくのかを考えます。
(立山柚子・ギャラリーサイトより)

今展は、イラストレーター/アーティストの、

カワシマナオト/立山柚子/早川世詩男/水野健一郎

4名によるグループ展です。

「plasma」を展覧会のタイトルとし、4名のほぼ未発表作品が、
ギャラリーの壁を彩っています。












「『plasma』という響や、イメージを、頭の片隅に制作しましたが
 『plasma』とは何か?と深く考えはしないまま、春の空気や光、
 ふわっとする感じを、そのイメージに交差させたつもりです。
 作品だけではなく、そんな制作、展示自体が『plasma』なのかもしれません。」

早川世詩男さんは、1973年生まれのイラストレーター。
書籍に関するお仕事を中心に活動されています。
物語の一部を切り取ったような絵は、軽やかな線と丁寧な塗り、
大胆な構図で描かれており、スコンと抜けていく感じが心地よく、
浮遊したままイメージの世界を漂わせてくれます。

普段は展示をほとんどやられないそうなので、
このように原画をたくさん見られる貴重な機会となっております。








「見えていないだけでどこにでもいるというか発生していたりする何かのイメージと、
 エクトプラズムを描きました。」

立山柚子さんは1989年生まれのアーティスト。
どこかで見た男を完成させるため、男の絵を描きつづけています。

普段あまり色を塗る事がない立山さんの着彩された作品は、
淡く、浅い眠りの中で見る夢のような色彩です。
















「とても平和なところで無敵モード突入!いらないものを全部捨て、
 笑っているイメージ。」

カワシマナオトさんは、1990年生まれのイラストレーター。
絵の中に潜むキャラクターやシチュエーションを発見するごとに
笑顔になってしまう。作者の思惑通りなのかもしれません。










「雲の上。ニュートラルな気分。目まぐるしく変化する地上を
 ぼんやり眺めていたら300年経っちゃった。そんな感じ。」

水野健一郎さんは、タンバリンギャラリーでも幾度となく、
展示に参加して頂いておりますが、今回は、これまで描きためていたもの、
plasmaを意識しながら描いていたものから厳選し、作品として仕上げたものが
13点、並んでいます。

まだ、展示のテーマが確定しないなかで、
水野さんとのやりとりで頂いたメールがとても印象的だったので、
その一部をこちらに記載します。

この3人には、僕のテーマである「既視感と未視感の狭間」を感じます。
確固たる世界観を持っていながら、その世界が閉ざされていない感じも共通しています。
重力が無い感じというか、質量が無い感じというか、
この上なくライトでアッケラカンとしてて、情報過多でカオスな世の中の上空に
ひらっと浮いてる感じがします。地上で核戦争でも起きない限り、
ヒラヒラといつまでも漂い続ける感じです。
僕の作品にその軽さがあるかどうかわからないけど、
これまで実際に漂い続け、時代の移り変わりを俯瞰してきたので、
ある意味浮いてた感はあります。
展覧会を行う場合、おそらくそんな感じのことがテーマになると思います。





このように、絵のタイプや表現内容、年齢、性別もさまざまな4名でのplasma展ですが、
共通する心地よさ、浮遊感が、春の訪れを感じさせるこの季節に
ぴったりとフィットしています。




作家は、土日中心の在廊となっております。
ぜひ、お運びください。


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2017/03/21(火)~03/26(日)
カワシマナオト/立山柚子/早川世詩男/水野健一郎

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NEXT EXHIBITION>>
2017/03/28(火)~04/02(日)

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2017年3月15日水曜日

JETLINK Show Room「ALEXANDER Exhibition アレクサンダー博覧会」

こんにちは、スタッフの二宮です。

JETLINK Show Room「ALEXANDER Exhibition アレクサンダー博覧会」
始まっています。




愛しき映画に思いを馳せ、日々もの作りを続けている
ディレクター兼デザイナーをつとめる渡辺純さん主宰のJETLINK
主に幼少時代に影響を受けた映画をテーマにした洋服を作られています。
年に2回の展示会、ウェブストアでの販売、TSUTAYAでの取り扱いを基軸に活動されておりますが、今回、ギャラリーにて初めて個展という形での
新作のリリース、原画の展示、またライブ制作販売を行っています。









16年ほど前から渡辺さんたったひとりでスタートしたJETLINK、
愛すべき映画をモチーフにしたウェアの数々は、他にはない映画のセレクトと
こだわりぬいた製法、技法で作られており、
徐々に話題となり、いまでは映画ファンのみならず、芸能人やセレブのお客様も多く、
テレビや街中で見かける事も少なくありません。

「安価で作られて大量に販売するというやり方もありますが、
 自分が作る場合は、お金や時間がかかっても、本当に欲しいものを作りたい。
 そしてご購入頂いた方に長く愛用してほしい。
 なので、何度も職人さんとやりとりし、細部までこだわって製作しています。」

モノクロ1色に見えるTシャツの版も、その濃淡を出す為に3版使用していたり、
シャツにはトップアスリートのウェアにも採用されるような
軽量かつ給水速乾性など機能面に特化した生地を使用していたり、
イラストをお願いするイラストレーターとも、
渡辺さんのイメージを伝えるべく、その指示書だけでも1冊の本ができそうなほど、
何度もやりとりを繰り返し、イメージを実現化していきます。

今回は、ギャラリーでの展示会ということで、
Izumikawa MacFLYさん、JUN OSONさんなどによる原画の展示も行っております。















また、今回初めての試みで、Tシャツのリメイク実演販売も行っています。
JETLINKデザインのTシャツからお好みのものを2種類選んで頂き、
その場で渡辺さんが2枚のTシャツを1枚に合体させます。
半分+半分で1枚、とはいえ、縫い代の部分を計算すると、
2枚で1枚のTシャツしか作れない、というこちらも贅沢な逸品。






実は、タンバリンギャラリーは以前、シャツ屋さんだったこともあり、
ギャラリーの奥に設置してある大きなテーブルはシャツの断裁などに使われているものでした。
重量のあるミシンを2台持ち込んで作業している渡辺さんにそのことをお伝えすると、
「ここに呼ばれたのかもしれません。」
と大変喜んで頂けたので、こちらとしても誇らしい気持ちになりました。

渡辺さんが丁寧にミシンを踏む姿も、他では見られない状況だと思いますので、
この機会にぜひ、目撃してみてください。

そして、3/17(金)19:30からは、渡辺さんと12年来のお知り合いである
映画監督の佐々木誠さん、作家でDJのロバート・ハリスさん、
俳優の中島朋人さん、写真家の在本彌生さん、
イラストレータの高橋キンタローさんによる
アレ★アレ★シネマトーク」が開催されます。
テーマは今展にちなみ「映画におけるファッション」ということで、
こちらもあわせてお楽しみください。




渡辺さんは毎日在廊され、ひとりひとりのお客様と対応されます。
1点1点の製作秘話も非常に興味深く、映画愛とものづくり愛に満ちあふれた
熱いものを感じることができます。
ぜひお運びください。

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JETLINK Show Room
「ALEXANDER Exhibitionアレクサンダー博覧会」

2017/03/14(火)~03/19(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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カワシマナオト/立山 柚子/早川 世詩男/水野 健一郎

2017/03/21(火)~03/26(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
✳︎オープニングパーティー 3月21日(火)18:00~

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