2016年10月5日水曜日

新井淳夫/フランスの最も美しい村々  第6章

こんにちは、スタッフの二宮です。

「新井淳夫/フランスの最も美しい村々  第6章」始まっています。





新井淳夫さんは、フランスの美しい村に魅せられた画家。
2010年より「フランスの美しい村」を訪れ、
2011年の段階で「フランスの美しい村」として制定された156村を
毎年少しずつ訪れ、すべての美しい村を描いて行く、ということを続けています。
そして毎年10月の第1週目に、タンバリンギャラリーにて、展覧会を開いており、
今年で6回目の開催となります。





訪れた村々で、ここだ、と思った場所を見つけると、紙と竹ペンを取り出し、
墨一色でエスキースしていきます。
そして帰国後に水彩で着彩を行います。
滲んだ線ととけ込むような色彩、歪んで描かれた町並みや建物に、
見たことのない美しい村がさぞかし幻想的で美しいものなんだということを
想像させられます。

絵と共に、そのときの様子を細かく書かれた文章も添えられており、
それがなかなかに過酷で、珍道中で、
80キロの道をレンタサイクルで走り、両足を吊りながらも目的地へ到着し、
滞在時間2時間ほどで絵を描きまた戻って行く、
というような行程をやってのけたり、
ロバにのった親子とすれ違ったり、
大好きだけれど必ずお腹をこわすオレンジジュースを
懲りもせず毎朝飲んではお腹をこわしていたり、
新井さんの微笑ましくも真剣な旅の様子が、臨場感のある文体で書かれています。








「旅に出る前はどんな心境なんですか?」と聞いてみたところ、

「どきどきしている。今度はどんなことが待ち構えているんだろうって。
 というか旅に出る前だけじゃなく、美しい村を回っている時は、
 毎朝、どきどきする。今日はバスがちゃんと来るだろうか、
 道を間違えないで行けるだろうか、ってね。」

と新井さんはおっしゃいます。
実際、道を間違えては大幅に遠回りをしたりすることもしばしばですが、
スマートフォンも持たず、最初に自分で決めたルールで、
果敢に挑戦して行く姿がストイックでとてもかっこよく思います。






絵の他に、現地の写真もスライドショーで見られます。
新井さんの解説を聞きながらこの町並みの様子を見るのもとても楽しいです。





新井さんは毎日在廊の予定です。
ぜひこの偉業を、見届けにいらしてください。

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Atsuo Arai

「Les plus beaux villages de France - Chapitre sixième - 」
2016/10/04(火)〜10/09(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

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2016/10/11(火)〜10/16(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
※15日(土)はイベントの為17:00まで

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