2016年9月28日水曜日

ソニー・スズキ 絵画展「NO BALANCE」

こんにちは、スタッフの二宮です。

ソニー・スズキ 絵画展「NO BALANCE」始まっています。




ソニー・スズキさんは、1969年東京生まれの画家。
1995年から2001年まで渡米、Brooklyn, NY在住。
WTCテロから一年後に帰国し、
現在、都内メーカーに勤務しながら画業を続けています。







エキセントリックな画面構成、人物描写、色彩感覚、マチエールに、
まずは目を奪われます。

2mほどあるのではないかと思わせる等身大以上のパネル『iggy』
「SUICIDE」にオマージュを捧げた作品『ゴーストライダー』など、
音楽をルーツに感じる作品も多く、作者の趣味思考が垣間見えます。











「ようやく日常を描けるようになってきた。」とソニーさんはおっしゃいまして、
このような状態が日常なのか…!?と頭がクラクラしましたが、
その意味を聞くのも興味深く、
ステートメントに書かれている<閑>についての解釈も大変面白く拝読しました。
「性格的に絵も暗くなりがちだけれど、
 ようやく明るい方向へ向かうことができた。」
とおっしゃるのも、<閑>の時間を大切に使い、
静かに内面世界と向き合っているからかもしれません。

5年ほど描き続けたという作品もあり、
満を持しての今展。
日本で作品を発表することがほとんどないため、
おそらく多くの人が知らないソニー・スズキさんの世界を、
ぜひ見て頂きたいです。









10/1(土)には16時より作家を囲んでレセプションパーティが行われます。
こちらもあわせてお楽しみください。

ソニーさんは、土日のみの在廊となっております。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ソニー・スズキ 絵画展「NO BALANCE(ノーバランス)」
2016/09/27(火)〜10/02(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

NEXT EXHIBITION>>

Atsuo Arai「Les plus beaux villages de France - Chapitre sixième - 」
2016/10/04(火)〜10/09(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

2016年9月21日水曜日

初谷 佳名子「PET FUN」

こんにちは、スタッフの二宮です。

初谷 佳名子「PET FUN」始まっています。



初谷佳名子さんは1990年生まれのイラストレーター。
今回が初個展となります。

ペットに憧れがあるので
" ペットファン(pet fan)" というタイトルを考えていたのですが、
スペルを間違えてしまい
"ペットがいると楽しいね(pet fun)" ということになりました。


という今回の展覧会は、ペットがテーマとなっております。









ペットがテーマとはいえ、あまりに自由な絵の設定と、
ストーリーがありそうでなさそうな天然の抜け感と、
潔い色使いと、心地よい構図に、
見ているこちら側はすっかりリラックスしていることに気付きます。
ペットと車が同じ大きさだったり、家の角度がおかしかったり、
見れば見るほど、自分の固定観念が、心地よく愉快にくずれていく感覚があります。








タンバリンギャラリーと同じ地域である、神宮前で生まれ育った初谷さん。
ペットを飼うのが憧れだった、と言いますが、
ここ「PET FUN」に登場するペットは、
ひとりでキャンディをなめていたり、
食卓でおいしそうなステーキを頂こうとしていたり、
船に乗って旅に出そうな格好をしていたり、
きっと、飼われているという感覚のないペットたちのようです。
ペットの語源を調べると、小さいを意味する「petty」が短くなってpet、
撫でる、抱きしめる、かわいがるを意味する「petting」が短くなってpet、
という二つの説があるようで、
どちらも、小さくて抱きしめたくなるような可愛い存在、ということになるので、
初谷さんの描くpetは、語源により近いもののように感じました。





初日は、台風接近で荒天候にも関わらず、
イラストレーション界の恩師や、お友達が集まり、
和やかな時間がながれていました。

初谷さんの持つ柔らかな空気と絵の雰囲気がぴったりの展示です。
初谷さんは毎日、午後から在廊しています。
空模様を見ながら、ぜひ足を運ばれてみてください。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

2016/09/20(火)〜09/25(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

NEXT EXHIBITION>>

2016/09/27(火)〜10/02(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
*レセプション 10月1日(土) 16:00〜19:00

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

2016年9月14日水曜日

寺門 朋代「骨ボーン」

こんにちは、スタッフの二宮に代りまして濱口です。

寺門 朋代「骨ボーン」展始まっています。




秋雨前線が元気なようで スッキリした晴れ間が欲しいところですが
「骨ボーン」展、思いっきり元気で愉快な骨がお待ちしております。





生物の肉体が消滅し、骨格だけになることで
さまざまなわだかまりから解放されて
これほどまでに色彩に溢れ、飛び跳ねるように元氣づいた形態が
騒ぎ出してしまう原因は
寺門朋代が愛してやまない骨では無く、愛してやまない描き出す力なのでしょう。
カラーペンで描き出した骨、骨、骨はリズミカルなテンポで踊るように
生命の息吹を愉快に謳い上げているようです。




「骨格の世界」は博物館や図鑑、専門書では生命のマジックとでもいえる

驚異の形状や構造ですが、ここに描かれた骨達は
空中からのインスピレーションを集めたり、
発信したりしているアンテナのように見えます。




今回の展示は初めての個展になりますが
準備には十分な時間と計画により、
気になる形、色彩、組み合わせ、ディテールを
練り上げたようです。

恐竜は肉体が地上にはありません、骨からだけの想像を膨らまして

自由に創造できます。横3.1M縦1.6Mのロールペーパーに描き出した「竜脚形類恐竜」は
当画廊でも久々の大作品です
。全体の印象、デティール、パターンの組み合わせ、
背景の白地の詳細、その
イマジネーションのこだわりをじっくり観てください。

大作にも関わらず、端から端まで、「描きながら愉しくて仕方がなかった」
と言ってしまうことに、疲れを知らない彼女のエネルギーを感じてください。




PS:すべての骨が鍵盤であれば、(骨琴?) 骨のマレット(ばち)で叩くと

ファンタスティックな音が出るでしょうね、
次は楽器の制作をおねがいしたいところです。


















販売コーナーでは Handmade SILVER SKULL accessory (ピアス、バッジ)
が渋い銀で作られたおしゃれなスカルが待ってます。





寺門朋代さん全日午後から在廊されます。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

寺門 朋代「骨ボーン」 
2016/09/13(火)〜09/17(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

NEXT EXHIBITION>>
初谷 佳名子「PET FUN」
2016/09/20(火)〜09/25(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

2016年9月7日水曜日

Portraying Beautiful Women

こんにちは、スタッフの二宮です。

「PORTRAYING BEAUTIFUL WOMEN 」始まっています。





美人を描くという生業は江戸の浮世絵、
もっとそれ以前にも遡るのかもしれない。
それだけ研究しつくされたテーマである。

しかし現代の商業美術においても
大きなジャンルの一つとして確立しているのは、
いつの時代も過去、現在、未来の美人とは何か。
男も女も躍起になって考えてきたからである。
時代と共に変化していく女性像を追う者、遡るもの者。
それを商業的な目線でアウトプットすることは、
また新たな時代の美人像を生み出している。 (山本卓実)
-DMより-




今展は、「美しい女性」をテーマに、
自身もイラストレーターとして活躍している
山本卓美さんのキュレーションによって集められた5名の作家によるグループ展です。

参加作家は、
石井嗣也さん、牛久保雅美さん、松浦シオリさん、立澤香織さん、山本卓実さん。
いずれも20〜30代の若手として活躍中のイラストレーター。






今年5月のタンバリンギャラリーでの個展も記憶に新しい牛久保雅美さん。
シンプルでさりげなく引かれた線によって描かれた女性は、
物鬱げながらもまっすぐとこちらを見ており、
視線の先のヒヤリとした感触に、心を奪われます。






ロットリングという製図などに使うペンで、細部まで丁寧に
描き込んでいく石井嗣也さん。
描かれた女性とそのまわりにあるストーリーに
想像がかき立てられ、柄の一部一部まで見入ってしまいます。





一度見たら忘れないインパクトと、
男性的な強さを見せる山本卓実さんの描く女性は、
どことなく同一人物のように見えて、
潜在意識の中にいる、ひとりの女性を追っているかのようにも見えます。





ラフの段階から、すべてCGによって描いていくという松浦シオリさん。
線の美しさ、構図の決め方、余白の美しさに、美学を感じます。
女性を描くときは、まるで自分が少年になったかのような気持ちで、
どきどきしながら描いているのだそうです。



 


こちらは、松浦さんとは反対に、デジタルで描かれたのかと思うほどの
塗りと線の仕上がりの美しさに、唖然とする立澤香織さんの女性たち。
少しクセのある、個性的な女性たちが並びます。




人それぞれに、好みの女性がいるように、
美しい女性、という概念も人それぞれです。
まったく異なるテイストで描かれた女性たちのバリエーションも面白く、
人が人を描くということの、どこまでも広がって行く可能性に
興味はつきません。

さて、9/10(土)には16時より、レセプションパーティも開かれ、
作家も多く集まりますので、ぜひこの機会に足を運ばれてみてください。

参加作家は、
金、土、日を中心に、在廊の予定となっております。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

石井嗣也/牛久保雅美松浦シオリ立澤香織山本卓実

2016/09/06(火)〜09/11(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

NEXT EXHIBITION>>
2016/09/13(火)〜09/18(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・