2016年6月8日水曜日

足立拓人「PHANTOM」 PAINT WEEK

こんにちは、スタッフの二宮です。

「足立拓人/PHANTOM」始まっています。


足立拓人さんは、1982年香川県生まれ。
CDジャケット、Tシャツ、電子書籍などでイラストやデザインを制作、
SUMMER SONIC 2014、2015にてライブペイントを担当、
アートユニット「最高記念室」のメンバーであるなど、
多岐にわたる活動を行っています。

5年ぶりの個展となる今展は、
1週目と2週目で展示内容を入れ替えて展開します。
昨日からスタートした1週目は、ペインティング中心の作品です。











最近、友達に「何を考えて絵を描いてるの?」と聞かれました。
10代からずっと自分の制作物を見て来た親友も
「何考えて作ってんの?」と聞かれた事があります。
『それ』は好きな物だったり、前から思いついていた事、
ついさっき思いついた事だったり特定の物ではありません。
『それ』を『ファントム(亡霊・幽霊)』と名付けました。
ただ、『それ』を描いたところで頭の中にいる『それ』とは全然違って、
描いている途中でどう近づけようとしても、
どんどんかけ離れていくことがよくあります。
掴もうとすればするほど、掴めなくなる、まさに亡霊のようです。


『ファントム』のなかで飾られているものは
「タイボク」「キマイラ」「イヌマン」「キュクロープス」
「マグマン」「キャンディ」「エビスニュウドウ」など。
呪文のようですが、これらが、作家の頭の中に登場したのでしょう。
足立さんの作品は、何気なく描いたと思えるような、
抜けの具合がたまりませんが、
いつもイメージをラフにおこしてから制作に取りかかるそうです。
制作中、いいものが描けているときは「きてますきてます」となるそうで
感覚的な部分と決めている部分とがほどよいバランスで同居しています。

やわらかなフォルム、ちょっと不安定な構図、
独特な線の入れ方がおもしろく、不思議な生き物(のようなもの)たちが愛らしく、
見ていて飽きることがありません。

「キマイラ」「キュクロープス」はギリシャ神話に登場する怪物、とのこと。







その人のルーツ、日々考えていること、大切にしているもの
そういったものが現れている作品は、やはり興味深く
作家本人を知ることと通じるものがあります。

足立さんに絵についてのお話を聞くのもとてもたのしいですが、
自分勝手に想像して、自分なりのストーリーで見て行くのも別のたのしさがあります。
想像の少し上あたりを、ひゅっと超えて行く感じが心地よいのです。







過去の作品から厳選した作品も、お求めやすい価格で展示販売しております。
線で構成された作品にも、センスがあらわれていて
初日の来場者のなかにも「オシャレね」という方が何名もいらっしゃいました。

「自分で自分はこうって決めていたところがあったけど、
 今回、制作してるなかで、そこを抜けた感じがした。」

と足立さんは言います。
これからどんな風に変化していくのか、その過程がとてもたのしみです。





会期中には、
トートバッグや、自分で刷ることの出来るTシャツも販売されます。(現在準備中)

また1週目と2週目の間となる、
6/12(日)には、15時より自身の所属する「最高記念室」のメンバーによる
ライブペインティングも行われます。
その後、レセプションとなりますので、ぜひお気軽にいらしてください。

そして2週目はデジタルで描かれたプリントの作品になります。
どちらもお見逃しのないよう、よろしくお願いします。

足立さんは、土日を中心に在廊の予定となっております。

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2016/6/7(火)〜6/19(日)
11:00〜19:00(6/13・月休廊 最終日〜18:00)

・06/07-12 PAINT WEEK
・06/14-18 PRINT WEEK
1週目と2週目で展示内容が異なります。

*6/12(日)
15:00-17:00 最高記念室ライブペインティング
17:00-20:00 レセプションパーティ
簡単な飲み物とともにホットドッグをご用意して、
皆さまのお越しをお待ちしております。

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NEXT EXHIBITION>>
2016/6/21(火)〜7/3(日)
11:00〜19:00(6/27・月休廊 最終日〜18:00)
*6/21(火)18:00-20:00 オープニングレセプション

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