2015年3月25日水曜日

TAMBOURIN GALLERY Presents 「竹浪音羽 個展/ホップステップジャンプ」

こんにちは、スタッフの二宮です。

「竹浪音羽 個展/ホップステップジャンプ」始まっています。




本展は、昨年末に、タンバリンギャラリーの5周年特別企画として
初個展・企画」を募集し、多数の応募の中から入選した方の企画展、
第三弾です。

竹浪音羽さんは、1989年静岡生まれ。
5年程前から絵を描くことを始め、肌色のアクリル絵の具と、
ブルーのカラーペンを使用して、女の子を描くようになったのは2年前。
以来、少しずつ変化していきながら、いまのスタイルで、女の子を描き続けています。






薄い肌色に、赤みをおびた手先、足先、
ブルーの髪の毛やスカートの裾は、カラーペンを水でにじませて描いており、
透明感と浮遊感がたっぷりです。
身体、手、足、髪の毛が、上へ下へと伸びている女の子は、
浮かんでいるような、昇っているような、落ちていっているような、
さみしそうで、かなしそうで、清々しく少し笑っているようでもあります。

竹浪さん自身のまとう雰囲気と、絵の中の女の子はどことなく似ていて、
この子は竹浪さん自身なのかと尋ねてみると、
少し考えたあと「自分の象徴のようなものかも、しれません」と、返ってきました。




「毎日、バイトバイト休み、バイトバイト休み、だと、ずーっと同じで、
 でもほんとうはもっと違うところに行きたくて、
 絵だと、飛んだり、浮いたりできるから。重いものも切り離して、軽くなったり。

 絵を描くときは、いつもたのしいです。」

「嫌なこと、暗いことがあって、それをそのまま絵に出すと見る人もつらいから、
 なるべく軽く、かわいくなるようにしています。
 マイナスのものを隠したまま、明るいことだけを描くことはできないから、
 描くことで、自分にあるそういう気持ちをもう一度知って、
 その気持ちも大切なんだなぁと感じています。」

と、様々な気持ちは描くことで昇華され、いったん身体から離れて、
目の前に浮かんでいるものを竹浪さんは見ているのかな、と感じました。

作品とともに、竹浪さんが用意してきている過去のドローイングブックを見ていると、
気持ちはくすぶっていて、はちきれそうで、
混乱しながらなにかを探している様子が見て取れて、
そういう時期を経て、いまにたどり着いたのだと思うと、
いま描かれた女の子たちが、よりいっそう、のびのびと気持ち良さそうに
見えてきました。





絵の内容に合わせたフレーム作りも秀逸で、ギャラリーの中を浮遊しており
そのまま回転しながら扉の外へ出て行きそうです。
手のひらに小さくおさまる、プラ板に描かれた女の子たちは、
一部、ブローチとなって身に付けられるものもあります。




竹浪さんは、木曜日、土曜日、日曜日と終日在廊しています。

そして、ギャラリーをふたつにわけた奥の部屋では、
光用千春さんの「あ〜ん」展が開催されています。
ふたりは、今回の企画で初めて顔を合わせ、表現方法や、
その内容も全く異なるのですが、どことなく共通する温度をもっています。
同時にこの場所で、見られる心地よさをぜひ感じていただきたいです。
どうぞこの機会に、ふたつの個展を、あわせてお楽しみください。


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TAMBOURIN GALLERY Presents

2015/03/24(火)〜03/29(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)


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原優子縫いぐるみ作品展 / 窓辺のキオク。

2015/03/31(火)〜 04/05(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)



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