2015年2月25日水曜日

HAND & SOUL 2015

こんにちは、タンバリンギャラリーの二宮です。

「HAND & SOUL 2015」始まっています。




鎌倉は銭洗弁天近くにて、小さなアトリエ&ショップ「HAND & SOUL」を営む、
内藤三重子さんと鎌田豊成さん。
年に一度、春を迎える季節に、ここタンバリンギャラリーで
展覧会を開催するようになって今回で5回目となりました。
(前回の様子はこちらからどうぞ。)
まるで時期を見計らったように、空気に暖かさを感じるようになった朝、
車いっぱいにたくさんの宝物をつめて、おふたりは元気にギャラリーへ
現れてくださいました。








糸巻きのランプ、雪かき板で作った椅子、
エジソン電球を使ったワイン瓶のランプは灯台のようであったり、
流木でできているインデアンの男の子や、トナカイの人形は、
どれも表情豊かで、手に持った時、その温もりがずしっと感じられます。

材料のほとんど全てが、どこかで拾い集めてきた宝物ばかり。
「うちはもうそれこそゴミ屋敷のようよ」と笑って話すのは内藤さん。
素材のもっている質感に、おふたりのストーリーが加えられ
作られたものは、自由で楽しさに溢れています。








「毎年、ここに来るまでは、もうこれで最後にしようと思うんだけどね、
 ここに来ると、また来年も、って思っちゃうんだよね。」と鎌田さん。

「このギャラリーは白くて四角の箱のような空間ではなくて、
 コーナーがあったり、立体的な造作ができるのがおもしろい。
 生活の匂いもあるしね。」

とおっしゃるのを聞いていると、ほんとうに、HAND & SOULのものたちは
ギャラリーに馴染んでいるように感じます。
タンバリン創設者の永井宏さんとのご縁で、
2010年より展覧会を開催してきてくれたおふたりですので、
もしかすると、共通する感性を持ち合わせているのかもしれません。









「年々、作るのに時間がかかって、なかなか思うようにいかなくなっててね。」
と鎌田さんはやさしく笑いながらおっしゃりますが、
それでも毎回、新作を持って来てわたしたちを驚かせてくれるのは
残したいものやかたち、メッセージ、アイデアが、
生きることと同じスピードで出て来ているようで、
それが、作品の持つやわらかさや温もりになって現れているように感じました。


ママラチェアーについて書かれた鎌田さんのブログ。





おふたりは、毎日どちらかがお当番体勢で在廊しています。
最終日にはおふたりお揃いです。
ぜひ、HAND & SOULのあたたかさに触れてみてください。



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内藤三重子・鎌田豊成

2015/02/24(火)〜03/01(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)

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2015/03/03(火)〜03/08(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)


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2015年2月17日火曜日

YAJ個展/HELLO

こんにちは、スタッフの二宮です。


YAJ個展/HELLO」、始まっています。

この展覧会は、
2014年夏に開催された「ロバミュージアム2014」にて、
大賞となったYAJさんの<ロバ大将展>です。




YAJさんは、グラフィックデザイナー、アートディレクターを生業としつつ、
イラストレーションからアートまで幅広く活動、展示にも多く参加しています。
個展を開催するのは、今回が初となり、
ギャラリーには、エネルギッシュな作品が並んでいます。




 



壁には、大きな作品がライブ感そのままに、堂々と並んでいます。
反対側の壁一面を覆う大量のドローイング作品は、
2012年から約1年半の間、毎日一枚描いていたもの。
合計500点近くはあるのではないでしょうか。





プロフィールには、
グラフィティの大胆不敵さと幼少期のアメリカアニメ体験などが表現ルーツ。」
とあります。
グラフィティやストリートアートに影響をうけつつも、
自身は街中に描いたことがあるのは一度だけで、
スケボーもせず(膝を痛めるから)、
YAJさんの作品に必ず登場する目のようなモチーフは
存在の主張のために個人や集団のマークとして描かれるタギングというよりは、
アイコン的な存在で、
いろいろなスタイルの絵をかき分けながらも、そのアイコンがのることで、
自分の作品だと見る人に気づいてもらえるようになるといい、と話します。

「絵を描くとき、見え方や、仕掛けや、落としどころを考えるのは、
 デザイナーの一面があるからかもしれません」というYAJさん。

デザイナー、イラストレーター、アーティストと、そのどれもが
自分の中で分離せず、うまく同居できている感じが
YAJさんの作品の心地よさ、洗練された感じであるのかな、と思いました。




子どもの頃から絵をよく描いていたそうで、
A4の紙に描かれた大量のドローイングを見ていると、
学生時代、ノートや教科書の端、プリントの裏などに、
ひたすら好きな絵を描いていたんだろうな、などと想像します。
そのときの楽しさを持ち合わせたまま、
今は人に見られることを少し意識して描かれたものは、
楽しくユーモラスで、見ていて飽きません。
また、毎日描くという行為、その物量は、説得力があり、
この土台があってこその、作品〜大賞受賞〜また個展へと
つながるのだろうなと思いました。




「会期中、全日在廊して、ここで公開制作します。」
ということで、初日、夕方からライブドローイングが始まりました。

21日の土曜日には16:30より「ライブアート with ディジュリドゥ  セッション」も行われます。
どのような展開になるのか、どのような見せ方をしてくるのか、とても楽しみです。

ぜひ、足を運んで、見てください。
YAJさんの気合いも十分です…!


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YAJ個展/HELLO<ロバ大将展>
2015 02/17(火)~02/22(日)
11:00~19:00(最終日~18:00)
* レセプションパーティ 02/21(土)17:00~19:00

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内藤三重子・鎌田豊成

2015/02/24(火)〜03/01(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)

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2015年2月11日水曜日

6 Artists Exhibition「fall in love」

こんにちは、スタッフの二宮です。

6 Artists Exhibition「 fall in love」始まっています。





6 Artists Exhibition「 fall in love」

参加作家は、
Rob Kidneyさん

イラストレーター、アーティストとして、
雑誌や広告、音楽やアパレルなど、様々な方面で活躍中の方々です。
そして両面ポスター仕様のフライヤは
デザイナーの平野達郎さんにお願いしました。

会場でその全てを見て頂きたいですが、作品の一部を紹介します。


小笠原徹さん
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長嶋五郎(ゴンゴン)さん
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榎本マリコさん
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Rob Kidneyさん
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宮島亜希さん
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北村佳奈さん
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一年で最も寒い時期に
「fall in love」という展覧会を開催したいと思ったときに、
浮かんだloveのイメージは、恋愛のそれだけではなく、
熱量だったり、静けさだったり、
恋に落ちるときのような
説明や理由のない感情の動きでもあって、
それは作家が制作へ向かう気持ちや、
絵からにじみでてくるものでもあり、
そういうものを感じる作家の方々が、すぐに頭の中に浮かびました。


それぞれの作品をひとつひとつじっくりと見ていると、
まるで作品には人格があって、
ひとりひとりと向き合っているかのような気持ちになります。








また初日のレセプションパーティには、フードテリングユニット<esara>による
本能をくすぐるようなパーティフード」のおもてなしがあり、
お肉や果物、野菜に、ハーブやフルーツのソース、
カップルで分け合って食べて欲しい、という「デーツ」などが
大胆で華やかに盛りつけられ、テーブルを彩ってくれました。
(デーツ→デートの複数形でもあったり。)



パーティにはたくさんの方にお越しいただき、会話が交わされ、
外の寒さも手伝って、ギャラリーは熱気にあふれていました。





たくさんの作品に囲まれ、ギャラリーはあたたかな空気がながれています。
ぜひ、足をお運びいただいて、loveを感じてみてください。
作家のみなさんはそれぞれ、土日を中心に在廊の予定となっています。


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2015/02/10(火)~02/15(日)
11:00~19:00(最終日〜18:00)
* レセプションパーティ 2/10(火)18:00〜20:00  
   Foodtelling ユニット<esara>によるパーティフードをご用意しております。

榎本マリコ/小笠原徹/北村佳奈/
長嶋五郎(ゴンゴン)/宮島亜希/Rob Kidney


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2015 02/17(火)~02/22(日)
11:00~19:00(最終日~18:00)
〈ロバ大将展〉



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2015年2月4日水曜日

「dope」展

こんにちは、スタッフの二宮です。

「dope」展、始まっています。




湿版写真の技法で写真を撮影し、オリジナルの額で額装し作品を制作する
アート集団「dope
昨年4月にここタンバリンギャラリーで開催した個展も、
いまだ鮮明に記憶に残っていますが、昨年は10箇所近くで展示会に参加し、
HIDDEN CHAMPIONへインタビュー掲載など、活躍もめまぐるしく、
今回、新しい試みや変化を携えて、タンバリンギャラリーへ戻って来てくれました。









昨年9月に、麹町で行われていたBICTION
取り壊し予定のビルを丸々一棟使い、50組近くのアーティストが
アートを用いてビルを再利用するというアートプロジェクトは、
多くの話題となりました。dopeはつながりのあるアーティストの好意で
閉館後に会場作品を撮影し、額装し、その額にアーティストがペイントする
というやり方で、コラボレーション作品を完成させています。
写真上より
81BASTARDS (MHAK/Yoshi47/JUN INOUE/Naoki "SAND"Yamamoto/OT)
YU SODA、
(いずれもBICTIONにて。)
それからグラフィティアーティストのKyneとのコラボレーション、
また、MHAK × Levi'sとのコラボレーションなど、
dopeならではの、アーティスト作品との関わり方は唯一無二であり、
作品自体の魅力、またその奥に潜むものを想像させるものがあります。
それは、湿版写真という技法の、時間と手間を必要とする行程によって
浮かび上がってくるのものかもしれません。







さて、ここで湿版写真とは、
1851年に発明された写真技法、写真術で用いられた感光材料の一種で
 ヨウ化物を分散させたコロジオンを塗布した無色透明のガラス板を
 硝酸銀溶液に浸したものである。湿っているうちに撮影し、
 硫酸第一鉄溶液で現像し、チオ硫酸ナトリウム溶液で定着してネガを得る。
 日本語ではコロジオン湿板、または単に湿板と呼ばれる場合も多い。
(wikipediaより)」



背景に黒をもってくるとポジに、白を持ってくるとネガになります。
おもしろいですね。
湿版写真について詳しくは、会場でdopeに聞いてみることをおすすめします。














様々な手法を試しつつ、トライ&エラーを繰り返し実験しつづけるdopeの作品は、
一度きりのスリルと、時間や記憶を内包する物としての魅力にあふれています。
ぜひ実物を、近くで見てみてください。
触れられる物には触れて、実際の目で確かめてみてください。





2/7(土)には、レセプションパーティが予定されており、
dopeも参加している「SPICE POSSE」によるカレーの出店もあります。
こちらもお時間よろしければ、ぜひお越しください。


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2015/02/03(火)〜02/09(日) 
11:0019:00(最終日〜18:00
   *レセプションパーティ 02/07(土)

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2015/02/10(火)~02/15(日)
11:00~19:00(最終日〜18:00)
* レセプションパーティ 2/10(火)18:00〜20:00  
   Foodtelling ユニット<esara>によるパーティフードをご用意しております。

榎本マリコ/小笠原徹/北村佳奈/
長嶋五郎(ゴンゴン)/宮島亜希/Rob Kidney


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