2014年3月19日水曜日

佐藤直樹と伊藤桂司の反展 第二週目

こんにちは、スタッフの二宮です。
「佐藤直樹と伊藤桂司の反展」第二週目がスタートしました。





寒くて、身を震わせていた先週とうって変わって、
今週は一気に春が訪れ、季節も刻一刻と変化しています。

「全時間在廊はさすがに無理でした(佐藤さん談)」とおっしゃるものの、
佐藤さん、伊藤さんともに、一日一回はギャラリーへ来て、絵に手を入れています。
クローズしたあと、誰もいないギャラリーでひとり、何時間も描き続けることもしばしば。
すごいのは、おふたりともギャラリーへ到着するといきなり絵に向かうのです。
なにかのスイッチが押されるように、すーっと吸い込まれるようにです。


空間も少しずつ変化しています。
アイテムが増え、絵の配置が変わり、BALさんの作る小さな家があちこちに建っています。





3月15日、土曜日
午後から始まった生意気のDAVIDの演奏はおだやかで、
かすれたクラリネットの音色と、チョークが黒板にこすれる音が
心地よいセッションを生んでいました。





空間構成チーム、小駒さんとBALさん。














佐藤さんはこの日、ずっと闇を描き続けていました。
(「極度の闇をつくる」とつぶやいたのが聞こえました。)


生西さんのTwitterにこのようにあります。

「人がいるときと いないとき まったく違う容貌を見せる。椅子に座って だれもいない空間を見ていると 昨日階段に座ってギターを弾いていたデビッドの姿が あたまに再生される。じぶんの中に記憶を蓄積していく展覧会かもしれない。」

「だから 単に かわり続けるということだけはない。行った日時によって違うということだけではなく 記憶のレイヤーを重ねていくこと。だから展示の終わりのほうで なにもなくなっていたとしても 記憶にあれば なにかが再生できるはず。」

「なんども言いますが終わりに向けて完成していくようなものではありません。 さいごは 空白 かもしれません。 だけど 見続けたものにとっては 空白ではありません。」
私もギャラリーにいない時にふと反展の風景が頭に浮かんでいることがあって、
毎日そこにいるような錯覚を覚えます。




3月18日、火曜日
空間構成チームの作業ののち、第二週目はギャラリー内に色やアイテムが増えました。





レコードをかける時間、かけない時間、
ギターを持って訪れたテニスコーツの植野隆司さんの生演奏、
音によって空間も大きく変化していきます。






佐藤さんはこの日も闇に向かっていました。



今週は、イベントも予定されており、また新たな変化が生まれそうです。

21日(金・祝)「反展祭」
午後1時頃よりゆるやかに始まり、午後6時ころゆるやかに終わる予定。

22日(土)反展セッション
「佐藤直樹と伊藤桂司の反展」with ペンギンカフェ(アーサー・ジェフス&オリ・ランフォード)

詳しくはTAMBOURIN WEBページへ。


どうなっていくのか、さっぱりわからない、とみなさん口を揃えて言います。
第二週目の「反展」を体感しに、
来られるときに何度でも、ぜひ足をお運びください。





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Tambourin Gallery Presents

佐藤直樹と伊藤桂司の反展

佐藤直樹×伊藤桂司 with 生西康典+BAL+ドゥイ+小駒豪

白の上の黒(壁紙に木炭画):佐藤直樹
黒の上の白(黒板に白墨画):伊藤桂司

空間演出:生西康典
空間造形:BAL、小野亜斗子(ドゥイ)、轟岳(ドゥイ)、小駒豪
記憶:高橋キンタロー

3/11(火)~30(日)/※月曜休
11:00~19:00(最終日18時まで)

入場料=500円(期間中何度でも入場できるパスポート制です)
本展覧会は期間中変化し続けます。

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